コネクタ挿入力

コネクタ挿入力(嵌合力)の受託試験・委託試験。自動車部品メーカーからのコネクタ挿入力測定を専門対応。JASO D616準拠、三重県フォスターが全国から受託。見積り無料。

概要

コネクタ挿入力試験(Insertion Force Test)は、コネクタを嵌合させる際に必要となる力(挿入力)を測定する試験です。
挿入力はコネクタの組立性や作業性に直結するだけでなく、接触部の設計や端子形状、防水シール、めっき状態などの影響を受ける重要な評価項目です。
株式会社フォスターでは、自動車用コネクタを中心に各種コネクタの挿入力試験を受託しています。

挿入力試験の目的

挿入力試験では、以下のような性能を評価します。

  • コネクタの組付け作業性の確認
  • 設計仕様との適合性確認
  • ロット間の品質確認
  • 端子・ハウジング設計変更時の比較評価
  • めっき仕様変更時の影響確認
  • 防水シール追加による影響評価

評価項目

主に次の項目を測定します。

評価項目内容
最大挿入力挿入時の最大荷重
荷重-変位曲線挿入中の荷重変化
挿入力のばらつき個体差やロット差
異常荷重引っ掛かりや急激な荷重変化
繰返し挿抜後の挿入力耐久性評価

試験方法

万能材料試験機に専用治具を取り付け、一定速度でコネクタを嵌合させます。
試験ではロードセルにより荷重を連続測定し、荷重-変位曲線を取得します。
必要に応じて、

  • 初回挿入力
  • 繰返し挿抜後
  • 高温試験後
  • 温湿度試験後
  • 振動試験後

など各種環境試験後の評価にも対応可能です。

防水コネクタと非防水コネクタで荷重波形が異なる理由

・非防水 4極コネクタ

・防水  2極コネクタ

非防水コネクタでは、主な挿入力は端子同士が接触する際の抵抗によって発生するため、荷重波形は一般的に1つのピーク(1山)となります。

一方、防水コネクタには防水性能を確保するためのゴム製パッキン(シール)が組み込まれています。
コネクタを挿入すると、まずパッキンが圧縮されることで荷重が増加し、最初のピークが現れます。
その後、パッキン部を通過すると一度荷重が低下し、さらに端子同士が嵌合する際に再び荷重が増加するため、2つのピーク(2山)を持つ荷重波形となることが一般的です。

このように、挿入力試験では最大荷重だけでなく、荷重波形の形状を確認することで、パッキンの状態や組立状態、端子の嵌合状態などを評価できることが大きな特徴です。

なぜパッキンで荷重が増えるのか

防水性能を確保するため、パッキンは相手側ハウジングに押し付けられながら圧縮されます。

このゴムの弾性力によって挿入力が増加し、パッキン部を通過すると一度荷重が下がります。
その後、端子同士が嵌合する際に再び荷重が増加するため、2つのピーク(2山の波形)となります。

挿入力波形から分かること

挿入力試験では最大荷重だけでなく、荷重波形を解析することで、コネクタの部品状態や組立状態を確認できます。
荷重波形の変化からは、例えば次のような異常やばらつきを把握できる場合があります。

  • ハウジング寸法のばらつきや成形不良
  • パッキンの組み忘れ、寸法異常、材質違い
  • ハウジング同士の干渉や摺動抵抗(こすれ)の増加
  • グリースの塗布状態や塗布量の違い
  • 端子の変形や位置ずれ、嵌合異常
  • 異物の混入や組立不良

このように、挿入力試験は最大荷重の合否判定だけでなく、荷重波形を解析することでコネクタ全体の品質や異常の早期発見に役立つ評価試験として活用されています。試験は単に最大荷重を測定するだけでなく、荷重波形を解析することで部品や組立状態の健全性を評価できる試験として活用されています。

対応規格

  • JASO D616
  • IEC 60512
  • USCAR-2
  • 国内自動車メーカー規格 など

このような評価におすすめです

  • 新規コネクタ開発
  • 量産前評価
  • 他社品との比較
  • 不具合解析
  • 設計変更評価
  • 品質保証試験

ご依頼から試験実施までの流れ

  1. お問い合わせ・ヒアリング
    試験品仕様・試験条件・判定基準をご確認します。
  2. お見積り・試験計画提案
    最適な試験方法と費用をご提示します。
  3. 試験実施
    15年以上の実績を持つ専門スタッフが正確に実施します。
  4. レポート納品
    測定データ・グラフ・写真を含む試験報告書を納品します。

料金体系

基本料金:要お見積り(試験数量・コネクタ仕様により異なります)



関連する試験

関連するページ

  • コネクタ離脱力試験(抜去力試験)
  • 接触抵抗試験
  • JASO D616とは
  • USCAR-2とは


よくある質問(FAQ)

Q. この試験の費用はいくらですか?

費用はサンプルの種類・数量・試験条件によって異なります。詳細はお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。

Q. 試験の所要時間はどのくらいですか?

試験内容やサンプルの状態によって異なります。お見積り時に目安の納期をご案内いたします。

Q. どのような規格に対応していますか?

JIS規格をはじめ、IEC・MIL等の各種規格に対応しています。ご依頼時に対応規格をお知らせください。

Q. 試験結果はどのような形式で受け取れますか?

試験成績書(レポート)として発行いたします。必要に応じてPDFまたは紙での納品が可能です。

Q. 依頼方法を教えてください。

当サイトのお問い合わせフォームまたはお電話(平日9:00〜17:00)にてご相談ください。サンプル送付先や詳細な試験条件についてご案内いたします。


株式会社フォスターについて

株式会社フォスターは、20年以上にわたりコネクタ評価・環境試験・信頼性評価に携わり、自動車・電子部品分野を中心とした受託試験を行っています。本ページは、20年以上にわたる受託試験の実績と技術的知見をもとに作成しています。