低温試験・低温放置試験

コネクタ・ハーネスの低温環境下での信頼性評価を専門対応。JASO D616・IEC 60068対応。
低温試験・低温放置試験の受託・委託。全国受託対応。見積り無料。

恒温恒湿槽が3台並べられている様子

公開日: 2026年6月10日 / 最終更新日: 2026年7月24日

試験条件の代表例(参考)

代表:-40℃/-55℃ 恒温放置(JIS C 60068-2-1)
代表時間 96・500時間

※一般的な代表例です。実際はお客様のご指定規格・条件に合わせて実施します。

概要

低温試験(低温放置試験)は、試験品を低温環境に一定時間保持し、低温による性能変化や劣化の有無を評価する環境試験です。
自動車用コネクタやワイヤーハーネスは、寒冷地や冬季環境など低温下でも正常に機能することが求められます。低温環境では、樹脂やゴム部品が硬化し、機械的特性やシール性能、電気特性に影響を及ぼすことがあります。
低温放置試験では、恒温槽内で規定温度・規定時間保持した後、外観や電気特性、機械的性能などを評価し、低温環境における信頼性を確認します。

株式会社フォスターでは、自動車用コネクタ・ワイヤーハーネス・端子を対象とした信頼性評価試験を実施しています。
本ページは、自動車部品の環境試験で培った経験をもとに、低温試験・低温放置試験の目的や評価項目、試験のポイントについて解説しています。
また、お客様仕様や各種規格に基づく受託試験にも対応しています。


低温試験の目的

低温環境で部品が正常な性能を維持できるかを確認し、寒冷地での使用や保管時の信頼性を評価します。
主な目的は以下のとおりです。

  • 耐寒性の確認
  • 樹脂・ゴム材料の性能評価
  • 機械的性能の確認
  • 電気特性の確認
  • シール性能の確認
  • 長期信頼性評価
  • 規格適合性の確認

主な試験条件

試験条件は規格やお客様仕様により異なります。

項目例
試験温度-10℃、-20℃、-40℃、-55℃など
保持時間2時間、16時間、96時間、240時間など
試験環境恒温槽
通電無通電(必要に応じて通電試験も対応可能)
判定試験前後で性能を比較
恒温恒湿槽が3台並べられている様子

注意事項

試験槽から取り出した直後に結露(霜)が発生するため、取り出し後の外観判定タイミングや乾燥手順にご注意下さい。


低温試験後の主な評価項目

試験後には、用途や規格に応じて各種性能を確認します。

  • 外観検査
  • 接触抵抗測定
  • 絶縁抵抗測定
  • 耐電圧試験
  • 挿入力・離脱力試験
  • 端子保持力試験
  • シール性評価
  • 寸法測定

低温環境で発生しやすい現象

低温環境では、次のような現象が発生することがあります。

  • 樹脂の硬化
  • ゴムシールの硬化
  • 弾性の低下
  • 嵌合荷重の変化
  • ロック機構の作動性低下
  • 微小な寸法変化による組付性への影響
  • 結露後の絶縁性能低下(復温時)

低温そのものでは化学的な劣化は起こりにくいものの、材料の物性変化によって性能へ影響を及ぼす場合があります。


試験時の評価ポイント

低温試験では、試験後だけでなく、低温状態での操作性や機能確認が要求される規格もあります。
評価例

自動車用コネクタやハーネス、樹脂部品が、極低温の環境下に一定時間さらされた際に、 硬化・ひび割れ・変形をせずに耐えられるかを見る試験です。


規格

  • JIS C 60068-2-1(環境試験方法-電気・電子-低温試験方法)
  • JASO D 616 6.17
  • 各自動車メーカー規格       など

株式会社フォスターの低温試験サービス

株式会社フォスターでは、自動車用コネクタやワイヤーハーネスを対象に、低温試験・低温放置試験を受託しています。
恒温槽による低温環境での評価に加え、試験後の電気特性・機械特性評価や、不具合解析まで一貫して対応いたします。
JASO、IEC、ISO、USCARなどの各種規格や、お客様仕様に基づく試験にも対応可能です。


ご依頼から試験実施までの流れ

  1. お問い合わせ・ヒアリング
    対象製品の仕様(極数、サイズ、ピッチなど)や、ご希望の試験規格(JASO D 616など)をお伺いします。
  2. 試験計画のご提案・お見積り
    必要な治具(ジグ)の手配や、スケジュールを含めた最適な試験プランをご提示します。
  3. 試験実施
    20年以上の実績を持つ専門スタッフが、正確な条件で試験を執り行います。
  4. データ集計・レポート納品
    測定データ、グラフ、外観写真などをまとめた試験報告書を速やかに納品いたします。ご希望のフォーマットがあれば、お送りください。そちらに合わせ作成いたします

リードタイム

装置日程調整が必要となります。お問い合わせは1カ月前を目途にお考え下さい。

Q&A

Q1. 試験サンプルの持ち込み(郵送)での対応は可能ですか?
A1. はい、持ち込み・郵送ともに対応可能です。


Q2. 低温放置試験は、なぜ実施する必要があるのですか?
A2. 「材料の脆化(割れ)」と「収縮による接触不良・シール性低下」を未然に防ぐためです。

樹脂やゴムは極低温になると硬く脆くなり、わずかな衝撃で割れたり、熱収縮によってコネクタの嵌合部から浸水・接触不良を起こしたりします。寒冷地でも耐えうる品質を証明するために実施します。


Q3. 低温放置を行う際の注意点はありますか?
A3. 温度変化のスピード(降温速度・昇温速度)による熱ショックに注意してください。

急激に冷やすと低温放置ではなく「熱衝撃(サーマルショック)試験」の要素が入ってしまい、純粋な低温耐性が測れなくなる場合があります。規格に準拠した緩やかな温度変化管理が必要です。

料金体系

  • 基本料金 :12000円~
  • サンプルサイズ、数量、設定温度と放置時間(96h、500h、1000hなど)をお知らせください。試験拘束時間(設備稼働時間)により費用が変更されます

低温試験/低温放置試験に関するご相談・お見積りはこちら

「急ぎで不具合の原因調査を行いたい」「治具の作製から丸投げしたい」など、柔軟に対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。


関連する試験


よくある質問(FAQ)

Q. この試験の費用はいくらですか?

費用はサンプルの種類・数量・試験条件によって異なります。詳細はお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。

Q. 試験の所要時間はどのくらいですか?

試験内容やサンプルの状態によって異なります。お見積り時に目安の納期をご案内いたします。

Q. どのような規格に対応していますか?

JIS規格をはじめ、IEC・MIL等の各種規格に対応しています。ご依頼時に対応規格をお知らせください。

Q. 試験結果はどのような形式で受け取れますか?

試験成績書(レポート)として発行いたします。必要に応じてPDFまたは紙での納品が可能です。

Q. 依頼方法を教えてください。

当サイトのお問い合わせフォームまたはお電話(平日9:00〜17:00)にてご相談ください。サンプル送付先や詳細な試験条件についてご案内いたします。

関連する試験


コネクタ評価試験

コネクタ評価試験

  • ・接触抵抗評価
  • ・挿入力・抜去力試験
  • ・環境・耐久試験
詳しく見る →
端子圧着部評価

端子圧着部評価

  • ・圧着断面観察
  • ・引張強度評価
  • ・圧着状態確認
詳しく見る →
コネクタ不具合解析

コネクタ不具合解析

  • ・接触不良解析
  • ・破損原因調査
  • ・腐食解析
詳しく見る →

株式会社フォスターについて

株式会社フォスターは、自動車部品(コネクタ・ワイヤーハーネス・圧着端子)を中心とした受託試験・信頼性評価を行っております。 環境試験、電気特性試験、機械的特性試験、不具合解析など幅広い評価に対応し、お客様の開発・品質保証をサポートいたします。

まずはお気軽にご相談ください

試験内容や評価方法が決まっていない段階でもご相談いただけます。
技術担当者が目的や条件を確認し、最適な試験方法をご提案いたします。

試験方法から相談可能 技術者が直接対応 コネクタ評価に対応 秘密保持対応