公開日: 2026年6月15日 / 最終更新日: 2026年6月15日
概要
熱衝撃試験(サーマルショック試験)とは、コネクタやハーネスに急激な温度変化(高温・低温)を繰り返し与えることで、熱応力による製品の不具合や耐久性を短時間で評価する環境試験です。実車環境(エンジンルームの過熱や冬季の急冷など)を想定した信頼性評価に不可欠な試験です。
規格
- JASO D 616 6.22 熱衝撃試験(冷熱衝撃試験)
- JIS C 60068-2-14(環境試験方法―電気・電子―熱衝撃試験方法)
- 各 自動車 カーメーカー規格 など
詳細
コネクタを嵌合(かんごう)状態にしたサンプルを熱衝撃試験機(冷熱衝撃試験機)のテストエリアへ設置します。高温環境(例:+125℃)と低温環境(例:-40℃)の間を数分~数十分以内で急激に移動させ、供試体に強い熱ストレスを与えます。これを1サイクルとし、数十~数千サイクル繰り返し実施します。
試験中に通電状態とし、通電状態を監視、サンプルの稼働確認、抵抗・温度モニターなどの実施も可能です。
対応温度範囲
- 気槽式熱衝撃試験機:高温側 +60℃~+200℃ / 低温側 -65℃~0℃(一般的な車載条件に幅広く対応) など
目的
接触不良(導通不良) 異種材料(樹脂と金属端子など)の熱膨張係数の差によって、端子嵌合部に微摺動(フレッティング)が発生し、接触抵抗の増大や導通不良を引き起こす可能性あります。
ハウジングのクラック・割れ 急激な膨張・収縮が繰り返されることで、コネクタハウジングのストレスが集中する部位(ロック部やコーナー部)に亀裂(クラック)が発生する可能性があります。
防水性の低下(シール劣化) ゴムパッキンやゴム栓などのシール材が熱応力で変形・硬化し、防水コネクタの密閉性能(シール性)が著しく損なわれる可能性があります。
これらサンプルに対するダメージを評価します。
注意事項
試験中にサンプルが結露・氷結する場合があり、それによるリーク電流の発生など、純粋な熱応力以外の影響が出ないよう設置方法に配慮が必要です。
多ピンコネクタや、太い電線(高圧ハーネスなど)は熱容量が大きいため、サンプル自体が規定温度に達するまでの時間(ばく露時間)を事前に計算・設定する必要があります。
付属する治具がある場合も同じく、治具の熱容量にご注意下さい。
通電監視を行う場合、試験機外部へ配線を引き出すため電線の選定などが必要となります。
取付け加工や、ロガー、電源器の設置など、作業は当社で対応可能です。
前後評価
熱衝撃試験は耐久試験(加速劣化試験)として実施されますので、前後で評価項目と組み合わせて実施します
- 外観検査
- 接触抵抗(電圧降下)
- 絶縁抵抗・耐電圧試験
- シール性 ・・・など
ご依頼から試験実施までの流れ
- お問い合わせ・ヒアリング
製品仕様(極数、防水性)や試験条件(温度、サイクル、規格)を確認。 - 試験計画のご提案・お見積り
必要な治具(ジグ)の手配や、スケジュールを含めた最適な試験プランをご提示します。 - 試験実施
15年以上の実績を持つ専門スタッフが、正確な条件で試験を執り行います。 - データ集計・レポート納品
測定データ、グラフ、外観写真などをまとめた試験報告書を速やかに納品いたします。ご希望のフォーマットがあれば、お送りください。そちらに合わせ作成いたします
リードタイム
サンプル受領後、即日開始可能(空き状況による)。
専用治具・配線基板が必要な場合は2〜3週間程度。
プラス耐久条件の時間、サイクル数分の時間が必要になります。
Q&A
Q1. 試験サンプルの持ち込み(郵送)での対応は可能ですか?
A1. はい、持ち込み・郵送ともに対応可能です。
Q2. 自動車メーカー独自の特殊な温度プログラム、サイクル数にも対応できますか?
A2. はい、対応可能です。規格の指定がない場合でも、試験条件(高温条件、低温条件、サイクル時間、回数)をご指定いただければ、条件に合わせて試験を実施いたします。
Q3. 試験データの提出フォーマット(Excel、PDFなど)はどうなりますか?
A3. 測定データ、グラフ、外観写真などをまとめた、弊社フォーマットの試験報告書にて提出させていただきます。ご指定のフォーマットがある場合は、事前にご相談ください。
料金体系
- 基本料金 :30,000円~(税抜き)サイクル数、装置占有時間による
- 報告書、データが必要な場合は、ご相談ください
サーマルショック・熱衝撃試験に関するご相談・お見積りはこちら
「指定規格のサイクル数で急ぎ評価したい」「試験中のモニターをしたい」など、柔軟に対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
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よくある質問(FAQ)
Q. この試験の費用はいくらですか?
費用はサンプルの種類・数量・試験条件によって異なります。詳細はお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。
Q. 試験の所要時間はどのくらいですか?
試験内容やサンプルの状態によって異なります。お見積り時に目安の納期をご案内いたします。
Q. どのような規格に対応していますか?
JIS規格をはじめ、IEC・MIL等の各種規格に対応しています。ご依頼時に対応規格をお知らせください。
Q. 試験結果はどのような形式で受け取れますか?
試験成績書(レポート)として発行いたします。必要に応じてPDFまたは紙での納品が可能です。
Q. 依頼方法を教えてください。
当サイトのお問い合わせフォームまたはお電話(平日9:00〜17:00)にてご相談ください。サンプル送付先や詳細な試験条件についてご案内いたします。
株式会社フォスターについて
株式会社フォスターは、20年以上にわたりコネクタ評価・環境試験・信頼性評価に携わり、自動車・電子部品分野を中心とした受託試験を行っています。本ページは、20年以上にわたる受託試験の実績と技術的知見をもとに作成しています。
