リレーコイル特性試験

端子と内部コイルが見える電子基板用小型電磁リレー

リレーコイル特性|コイル抵抗・励磁電流・消費電力を評価

自動車用リレーは、コイルに電圧を印加して電磁力を発生させ、その力によって接点を開閉する部品です。コイルの電気特性は、リレーの動作や発熱、消費電力などに関係するため、製品の設計・品質確認において重要な評価項目です。

株式会社フォスターでは、自動車用コネクタ・端子・電装部品を対象とした評価試験や不具合解析の経験をもとに、リレーのコイル特性評価にも対応しています。コイル抵抗や励磁電流などの基本的な電気特性だけでなく、試験前後の特性変化を比較する評価についてもご相談いただけます。

本ページでは、リレーコイル特性の主な評価項目や測定方法、コイル特性に影響する要因について解説します。


リレーコイル特性とは

リレーコイル特性とは、リレーを動作させる操作コイルの電気的な特性を評価するものです。
代表的な評価項目として、コイル抵抗、励磁電流、消費電力、コイルへの印加電圧などがあります。
これらの特性を確認することで、コイルが仕様どおりの電気特性を有しているか、試験前後で特性に変化が生じていないかなどを確認できます。


リレーコイルの主な評価項目

コイル抵抗

コイル抵抗は、リレーのコイル端子間における直流抵抗値です。
コイル抵抗は温度によって変化するため、測定時の温度条件を合わせて評価することが重要です。メーカーの仕様値では20℃を基準として示される場合があります。コイル抵抗を測定することで、コイルの断線や抵抗値の変化などを確認できます。

励磁電流

励磁電流は、コイルに所定の電圧を印加した際に流れる電流です。
コイル定格電圧と励磁電流から、コイルの消費電力を確認できます。

消費電力

コイルの消費電力は、基本的にコイル電圧と励磁電流から求められます。
消費電力 = コイル電圧 × 励磁電流
例えば、12Vを印加した際に50mAの電流が流れる場合、消費電力は0.6Wとなります。

コイル印加電圧

コイルに印加する電圧を変化させ、電圧と電流の関係を確認することもできます。
定格電圧だけでなく、使用条件に応じた電圧範囲で測定することで、コイルの電気特性を確認できます。


リレーコイル特性の測定方法

コイル特性の測定では、直流電源や電圧・電流測定器などを使用します。
代表的な測定方法は以下のとおりです。

評価項目主な測定方法
コイル抵抗コイル端子間の抵抗を測定
励磁電流所定の電圧を印加して電流を測定
消費電力電圧と電流から算出
電圧-電流特性印加電圧を変化させて電流を測定
試験前後の変化同一条件で試験前後の値を比較

測定条件は、リレーの仕様や使用環境、確認したい内容に応じて設定します。

コイル抵抗と温度の関係

コイル抵抗は温度によって変化します。
そのため、コイル抵抗を比較する場合には、測定時の温度条件をそろえることが重要です。
例えば、初期状態と耐久試験後でコイル抵抗を比較する場合、測定温度が異なると温度による抵抗変化が測定結果に含まれる可能性があります。
そのため、試験前後の比較では、可能な範囲で測定条件を統一して評価します。


リレーコイルの測定例

以下は、リレーコイル特性を測定した場合の参考例です。

評価項目試験前試験後変化
コイル抵抗180Ω182Ω+2Ω
励磁電流66.7mA66.0mA-0.7mA
消費電力0.80W0.79W-0.01W
導通状態導通あり導通あり変化なし

※数値は測定結果のイメージを示した参考例です。実際の測定値は、リレーの仕様、測定温度、印加電圧、測定方法などによって異なります。


リレーコイル特性に影響する主な要因

要因内容
コイル抵抗コイルの抵抗値によって、所定の電圧を印加した際に流れる電流が変化します。
温度コイル抵抗は温度によって変化するため、測定温度が結果に影響します。
印加電圧コイルへの印加電圧が変化すると、励磁電流や消費電力も変化します。
コイル巻線巻線の仕様や状態は、コイル抵抗などの電気特性に関係します。
試験後の状態環境試験や耐久試験などの前後で、コイル特性が変化する場合があります。

環境試験・耐久試験前後のコイル特性比較

リレーを実際の使用環境に近い条件で評価する場合、環境試験や耐久試験の前後でコイル特性を測定する方法があります。
例えば、温度サイクル、温湿度環境、振動、衝撃、開閉耐久などの試験前後にコイル抵抗や励磁電流を測定し、初期状態からの変化を比較します。
試験後にコイル抵抗などの特性が変化している場合には、測定結果だけで異常の原因を断定するのではなく、他の評価結果や外観状態などと合わせて確認します。

リレー動作特性との違い

リレーコイル特性と動作特性は関連していますが、評価する対象が異なります。

評価主な確認内容
コイル特性コイル抵抗、励磁電流、消費電力など
動作・復帰特性動作電圧、復帰電圧、動作時間、復帰時間など

コイル特性では「コイルそのものがどのような電気特性を持っているか」を確認し、動作・復帰特性では「そのコイルへの入力によってリレーがどのように動作するか」を確認します。
そのため、両方を組み合わせて評価することで、コイル側の電気特性とリレーの動作状態を関連付けて確認できます。


リレーコイル特性のご相談について

株式会社フォスターでは、リレーのコイル抵抗、励磁電流、消費電力などの電気特性評価に対応しています。
測定条件が決まっていない場合でも、対象リレーの仕様や使用条件、確認したい内容に応じて試験方法を検討します。
環境試験や耐久試験と組み合わせた試験前後のコイル特性比較についてもご相談いただけます。


ご依頼から試験実施までの流れ

  1. お問い合わせ・ヒアリング
    試験品仕様・試験条件・判定基準をご確認します。
  2. お見積り・試験計画提案
    最適な試験方法と費用をご提示します。
  3. 試験実施
    20年以上の実績を持つ専門スタッフが正確に実施します。
  4. レポート納品
    測定データ・グラフ・写真を含む試験報告書を納品します。

料金体系

基本料金:要お見積り(試験数量・端子仕様により異なります)


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よくある質問(FAQ)

Q. この試験の費用はいくらですか?

費用はサンプルの種類・数量・試験条件によって異なります。詳細はお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。

Q. 試験の所要時間はどのくらいですか?

試験内容やサンプルの状態によって異なります。お見積り時に目安の納期をご案内いたします。

Q. どのような規格に対応していますか?

JIS規格をはじめ、IEC・MIL等の各種規格に対応しています。ご依頼時に対応規格をお知らせください。

Q. 試験結果はどのような形式で受け取れますか?

試験成績書(レポート)として発行いたします。必要に応じてPDFまたは紙での納品が可能です。

Q. 依頼方法を教えてください。

当サイトのお問い合わせフォームまたはお電話(平日9:00〜17:00)にてご相談ください。サンプル送付先や詳細な試験条件についてご案内いたします。


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