概要
株式会社フォスターでは、リジッドフレキ基板の断面解析・曲げ部の信頼性評価・はんだ接合部の品質評価を実施しています。
リジッドフレキ基板(リジフレキ基板)は、FR-4等の硬質基板(リジッド部)とポリイミドフィルムを基材とした可撓性基板(フレキ部)を一体化した複合基板です。コネクタの廃止・省スペース・軽量化・組み立て工数削減を実現するため、車載ECU・カメラモジュール・ADAS機器への採用が増えています。
リジッドフレキ基板の構造と主要部位
リジッド部(FR-4または高Tgエポキシ)に部品を搭載し、フレキ部(ポリイミド+銅箔)が屈曲・可動部を担います。リジッドとフレキの境界(トランジション部)は機械的・熱的ストレスが集中するため、最も信頼性設計が重要な部位です。
| 部位 | 材料 | 主な要件 | 設計上の注意点 |
|---|---|---|---|
| リジッド部 | 高Tg FR-4・ポリイミド | 機械強度・はんだ耐熱 | デラミネーション防止 |
| フレキ部 | ポリイミド+銅箔 | 屈曲耐性・耐疲労 | 最小曲げ半径の確保 |
| トランジション部 | 接着層(ボンディングシート) | 界面接着強度 | z方向CTEミスマッチ管理 |
| 銅箔(フレキ) | 圧延銅(RA銅) | 繰り返し屈曲耐性 | 電解銅箔より屈曲性が高い |
信頼性評価のポイント
リジッドフレキ基板の主な不具合モードは、フレキ屈曲部の銅箔断線・トランジション部の界面剥離・リジッド部のスルーホールクラックです。評価は温度サイクル試験・動的屈曲試験・断面解析の組み合わせで実施します。最小曲げ半径は銅箔厚さの10〜20倍以上を確保することが設計基本です。
関連する試験
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よくある質問
リジッドフレキ基板の最小曲げ半径はどう決めるか?
銅箔厚tに対してR_min ≥ 10t(動的屈曲)または R_min ≥ 5t(静的屈曲)が目安です。層数・屈曲回数・銅箔種類(RA/ED)によって変わります。
圧延銅(RA銅)が屈曲に強い理由は?
RA銅は圧延により結晶が配向(結晶粒が線路方向に伸びる)しており、電解銅(ED銅)より疲労特性が優れ、繰り返し屈曲に対する耐性が高いです。
リジッドフレキ基板のはんだ付け時の注意点は?
リジッド部のはんだ付けは通常通りですが、フレキ部への熱流入量管理が重要です。過大な加熱でポリイミドが変色・収縮します。また固定治具でフレキ部を固定してリフロー工程を実施する必要があります。
トランジション部の断面解析で何を確認するか?
界面の接着状態・層間剥離(デラミネーション)・銅箔の変形・スルーホールビアの充填状態・クラックの有無を確認します。SEM-EDX分析で組成分析も有効です。
株式会社フォスターについて
株式会社フォスターは三重県に拠点を置き、自動車部品(コネクタ・ハーネス・圧着端子)の受託試験を中心に20年以上の実績を有しております。環境試験、電気特性試験、機械的特性試験など幅広い評価に対応し、お客様の品質保証・開発をサポートしています。
