概要
プレッシャークッカー試験(PCT)は、高温・高湿・高圧の加速環境にサンプルを曝露し、長期間の使用環境を短時間で模擬する加速信頼性試験です。樹脂・絶縁材・接着剤の吸湿劣化、接点腐食等を加速評価します。
PCT(プレッシャークッカー試験)は、飽和水蒸気による加圧環境(オートクレーブ)を用いる非通電(アンバイアス)の加速試験です。主に樹脂・封止材・シール部への水分侵入と、それに伴う内部金属部の腐食・絶縁劣化を短時間で加速評価する際に用いられます。自動車用コネクタ・ハーネスの分野では、防水コネクタのシール性能や端子部の耐食性、樹脂ハウジングの吸湿による絶縁抵抗低下などを確認する目的で広く採用されています。なお、電圧を印加した状態での絶縁劣化・マイグレーション評価にはHAST試験(高加速寿命試験)を用います。
プレッシャークッカー試験(PCT)の試験内容
- 飽和水蒸気加圧(121℃・2atm等)での曝露試験
- 曝露後の絶縁抵抗・接触抵抗測定
- 外観観察(膨れ・クラック・腐食)
- 曝露後の機械的強度測定
- JEDEC JESD22-A102等の規格対応
プレッシャークッカー試験(PCT)の代表的な試験条件
プレッシャークッカー試験(PCT)の条件は対象製品の規格や耐熱性、お客様のご要望に応じて設定いたします。代表的な条件例は以下の通りです。
- 標準条件(飽和型PCT):121℃・2atm(0.2MPa)・100%RH。試験時間は96時間・168時間・240時間など、規格や要求信頼性レベルに応じて設定します。
- その他の条件:製品の耐熱性・用途に応じて温度・圧力・時間を調整(不飽和型条件やお客様独自仕様への準拠を含みます)。
- 主な評価項目:外観変化(膨れ・変色・クラック)、絶縁抵抗、接触抵抗、防水性(気密・水密)、機械的強度 など
目的
- 長期使用(数年〜数十年)の加速信頼性評価
- 封止材・絶縁材の耐湿信頼性確認
- 半導体パッケージ・電子部品の吸湿劣化評価
- 材料・工法の比較評価
プレッシャークッカー試験(PCT)の対象となる製品・部材
自動車用コネクタ・ハーネスの評価を専門とする弊社では、主に以下のような製品・部材を対象にプレッシャークッカー試験(PCT)を承っております。
- 防水コネクタ・非防水コネクタ
- 圧着端子・電線・ワイヤーハーネス
- 樹脂ハウジング・シール部材
- センサー・ECU等の電子部品筐体
- 半導体パッケージ・実装基板
ご依頼から試験実施までの流れ
- お問い合わせ・ヒアリング
試験品仕様・試験条件・判定基準をご確認します。 - お見積り・試験計画提案
最適な試験方法と費用をご提示します。 - 試験実施
15年以上の実績を持つ専門スタッフが正確に実施します。 - レポート納品
測定データ・グラフ・写真を含む試験報告書を納品します。
料金体系
試験条件・サンプル数によって異なります。詳細はお問い合わせください。
関連する試験
よくある質問(FAQ)
Q. この試験の費用はいくらですか?
費用はサンプルの種類・数量・試験条件によって異なります。詳細はお問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にご相談ください。
Q. 試験の所要時間はどのくらいですか?
標準的な条件(121℃・2atm・100%RH)の場合、96時間・168時間・240時間など、規格や要求信頼性レベルに応じた試験時間をご提案します。サンプル準備期間や納期はお問い合わせ時にご案内いたします。
Q. どのような規格に対応していますか?
JEDEC JESD22-A102、IEC 60068-2-66、EIAJ ED-4701/100等の代表的な規格に対応可能です。お客様独自の社内規格・仕様書に基づく試験条件の設定にも対応いたしますので、ご依頼時にお知らせください。
Q. 試験結果はどのような形式で受け取れますか?
試験成績書(レポート)として発行いたします。必要に応じてPDFまたは紙での納品が可能です。
Q. 依頼方法を教えてください。
当サイトのお問い合わせフォームまたはお電話(平日9:00〜17:00)にてご相談ください。サンプル送付先や詳細な試験条件についてご案内いたします。
Q. サンプルのサイズや個数に制限はありますか?
チャンバーサイズの範囲内で対応可能です。標準的なコネクタ・端子・電子部品であれば複数個を同時投入できます。大型サンプルや特殊形状の場合は事前にご相談ください。必要なサンプル数は評価項目(外観・絶縁抵抗・機械的強度等)により異なりますので、お見積り時にご案内いたします。
