概要
自動車用コネクタは、一般的な電子機器用コネクタと比較して、振動・温度変化・水分・塵埃など過酷な環境下での長期信頼性が求められます。この要求性能を体系的に規定しているのが、北米OEM共同規格「USCAR-2」と欧州OEM共同規格「LV 214」です。本ページでは、両規格が求める代表的な性能要求と、それらを確認するための試験項目を整理します。
USCAR-2とLV214の位置づけ
| 項目 | USCAR-2 | LV 214 |
|---|---|---|
| 策定地域 | 北米(GM・Ford・Stellantis等) | 欧州(VW・Daimler・BMW・Audi等) |
| 対象 | 自動車用電気端子・コネクタシステム | 車載電気・電子部品用コネクタ(14V/28V系) |
| 位置づけ | 北米OEM標準として広く採用 | USCAR-2の欧州版に相当する規格として採用 |
株式会社フォスターでは、USCAR-2、およびLV 214の各ページで規格の詳細を解説しています。あわせてご参照ください。
車載コネクタに求められる主な要求性能
- 環境耐性:温度サイクル・振動・湿度など、車両搭載環境を模擬した条件下での機能維持
- 電気的性能:接触抵抗の安定性、絶縁抵抗の確保
- 機械的性能:挿抜力、保持力、端子のこじり強度など
- 耐久性:長期使用・繰り返し着脱を想定した耐久評価
主な試験項目一覧
これらの試験項目は規格ごとに詳細な条件(温度範囲・振動プロファイル・サイクル数等)が規定されており、対応する規格・グレードに応じた試験計画の立案が必要です。
関連する試験
- 振動試験/衝撃試験(サイン・ランダム・ショック)
- サーマルショック・熱衝撃試験
- 温湿度サイクル試験
- 耐湿性試験(耐湿放置・高温高湿定常試験)
- 低電圧電流抵抗・接触抵抗 / 電圧降下・抵抗測定
- 挿入力・離脱力試験
- こじり試験 / こじり耐久試験
- 締付強度
よくある質問(FAQ)
Q. USCAR-2とLV214はどちらに対応すればよいですか?
販売先の地域や取引先OEMが指定する規格によって異なります。北米向けはUSCAR-2、欧州向けはLV214が採用されるケースが多く、両規格に対応した試験計画が必要になる場合もあります。
Q. USCAR-2とLV214の試験項目はどの程度共通していますか?
振動・温度・湿度・電気的特性など評価する性能項目の考え方は共通する部分が多い一方、具体的な試験条件(温度範囲・サイクル数等)は規格ごとに異なります。
Q. 車載コネクタの試験にはどのくらいの期間がかかりますか?
試験項目・サンプル数・規格条件によって異なります。特に耐久試験やサイクル試験は長期間を要するため、お早めのご相談をおすすめします。
Q. 両規格に対応した試験を一括で依頼できますか?
可能です。試験品の仕様・対応規格をお伺いした上で、最適な試験計画をご提案いたします。
株式会社フォスターについて
株式会社フォスターは、20年以上にわたりコネクタ評価・環境試験・信頼性評価に携わり、自動車・電子部品分野を中心とした受託試験を行っています。本ページは、20年以上にわたる受託試験の実績と技術的知見をもとに作成しています。
